爆発実験室・設備

本センターには、水中爆発実験室、空中爆発実験室、真空爆発実験室という異なる機能を持つ3つの実験室を設備しており、いろいろな条件の下で多様な内容の衝撃実験を行うことができます。また、各種計測実験を行うための計測室も設けられています。
電子顕微鏡室には、主要研究機器として透過型電子顕微鏡(TEM)が設備され、試料作成のための工作室も設けられています。
水中爆発実験室

ここは水中爆発実験を行うための実験室です。写真の水槽の中に爆薬をセットした装置を沈め、水中爆発実験を行います。水槽の内側の寸法は、幅が約1.5m、奥行が約1m、深さが約90cmです。水は圧力の伝達に優れていますので、衝撃水圧を試料に作用させるというやり方で、様々な材料加工が可能であり、その外にも、色々な用途が考えられます。
空中爆発実験室

この実験室の壁は厚さが 500mm の鉄筋コンクリートで出来ています。実験装置はピット内の防爆装置の内側の砂の上に置き、ピットの上に蓋を載せて爆発実験を行います。
真空爆発実験室

この実験室には写真の真空容器が設備されています。容器内を真空にした状態で爆発実験を行います。真空中で行う衝撃実験では粒子や板などの飛翔が抵抗なく行われること、そして爆発音が殆ど伝わらないので、使用薬量を大幅に増加できることなどが特長です。
透過型電子顕微鏡(TEM)

本センターのTEMの加速電圧は最大200kVで、倍率は最高110万倍です。透過電子像の観察だけでなく電子回折像の観察、特性X線やエネルギー損失の検出による元素分析などが行えます。