研究:最先端の研究開発への誘い

 「学科の特徴」のページでも紹介しましたが,今世の中は大量生産・大量消費型社会から循環型社会への移行時期にあるといえるでしょう.エネルギー(動力源)もマテリアル(材料)もリサイクルを考えなければならない時代です.それに伴い機械工学の研究開発の方向性も少々変わってきました.したがって,ここで紹介する研究は現代の最先端を象徴するIT(インフォメーションテクノロジー), BT(バイオ テクノロジー), NT(ナノ テクノロジー)とMT(メカニカル テクノロジー)との融合技術に関する研究といえるでしょう. 大学では最先端の機材を使用し,研究活動を行っています.4年生になると”卒業研究”としていずれかの研究室に配属され,そこで最先端技術の研究・開発に参加できます.また,優れた研究については文部科学省および日本学術振興会より科学研究費補助金を助成され,日本の科学技術の発展に貢献しています.


エネルギー工学分野

齊藤・内田研究室

<研究テーマ>
『アルコール燃料の噴霧混合気形成および自己着火現象に関する基礎研究』
 石油資源枯渇および地球温暖化対策として再生循環型エネルギーシステムの構築を念頭に,バイオマス由来のアルコールを燃料とする高効率エンジンの確立を目指しています.高速度カメラを用いて噴霧形成を撮影します.
 
<研究テーマ>
『脈動流場における熱・物質輸送特性およびその制御性に関する基礎研究』
 血流や呼吸など生体内の流れ(脈動流)の高効率な熱・物質輸送のメカニズムを解明し,それを各種熱機関(エンジン)や熱機器のアクティブ温度コントロールに応用し性能向上させようという研究です.

2009.02.21 熊本日日新聞夕刊掲載記事(PDF)

渡邊研究室
<研究テーマ>
『』

材料工学分野

小野研究室

<研究テーマ>
『金属材料の変形と強さに関する結晶塑性学的研究』
 金属物性の基礎研究は,新素材の開発や材料加工技術の発展に必要不可欠です.エッチピット法で顕微鏡観察すると,金属の変形と強さの仕組みがわかります.


吉良研究室
<研究テーマ>
『金属ジェットによる超高圧発生』
 発生した超高圧により新物質の合成を試みています.写真はBNの粉末に適用した結果で,大きな粒に凝集しています.


劉研究室
<研究テーマ>
『構造・振動試験システムおよびCAE応用に関する研究』
 CAEを駆使したモノづくりを企業と一緒に進めています.図は高さ10ミクロンのピラミッド状微細電極の最適構造を探索するための圧潰解析例です.

機械力学・制御工学分野

片山研究室

<研究テーマ>
『』

森研究室
<研究テーマ>
『CAD/CAEを用いた機械設計・開発および衝撃加工技術に関する研究』
 コンピュータを用いて機械の設計と開発を行い、その構造体に作用する力や変形・破壊現象の解析に関する研究に取り組んでおります

平研究室
<研究テーマ>
『極限環境作業ロボットの制御に関する研究』
 宇宙・海中など,人間の生命にかかわる危険な極限環境において,作業者の支援・代替を行うロボットの制御に関する研究に取り組んでいます.

生産技術工学分野

里永研究室
<研究テーマ>
『生産システムの応用を支援する技術に関する研究』

北田研究室
<研究テーマ>
『』


最近の科学研究費補助金助成研究

成19年
井 誠一郎 (H20.10.01.付けで独立行政法人 物質・材料研究機構へ転出)
「巨大ひずみに伴う特異な粒界ナノ構造とその熱的安定性」
特定領域研究「巨大ひずみが開拓する高密度格子欠陥新材料」(公募研究)(代表)
井 誠一郎 (H20.10.01.付けで独立行政法人 物質・材料研究機構へ転出)
「次世代半導体ウェーハのヘテロ界面近傍における原子・電子構造解析」
若手研究(B)(代表)
内田 浩二 
「アルコール燃料の噴霧混合気形成および自己着火現象に関する基礎研究」
若手研究(スタートアップ)(代表)

平成20年度
井 誠一郎 (H20.10.01.付けで独立行政法人 物質・材料研究機構へ転出)
「巨大ひずみに伴う特異な粒界ナノ構造とその熱的安定性」
特定領域研究「巨大ひずみが開拓する高密度格子欠陥新材料」(公募研究)(代表)
井 誠一郎 (H20.10.01.付けで独立行政法人 物質・材料研究機構へ転出)
「材料組織制御による高温作動型形状記憶セラミック材料の開発」
若手研究(B)(代表)
井 誠一郎 (H20.10.01.付けで独立行政法人 物質・材料研究機構へ転出)
「材料磁気科学の新展開と実用材料技術への応用」
基盤研究(S)(分担)
内田 浩二 
「アルコール燃料の噴霧混合気形成および自己着火現象に関する基礎研究」
若手研究(スタートアップ)(代表)

平成25年度
齊藤 弘順
「アルコール噴霧の自着火現象支配因子に関するデータベース構築
基盤研究(C)(代表)

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